はじめまして、お茶島です。
こんにちは。お茶島と申します。
この業界の人なら誰もが憧れる建築の意匠設計をしています。
アトリエ系設計事務所に勤務している——超美女です。
……嘘です。
正しくは、誰もが「憧れていた」ですかね。
あ、超美女も嘘です。“ちょっとかわいい”くらいが真実に近いです。
でも本当に、
建築業界に足を踏み入れた瞬間、その憧れってけっこう粉々になります。多分みんなそう。
「洗練されたデザイン」「かっこいいプレゼン」「刺激的なプロジェクト」——
そんなキラキラしたイメージを抱いていた私の目の前にあったのは、
寝不足、カフェイン、バグるPC。
提出前にデータが吹っ飛んだ同期の悲鳴が聞こえるなんてことは日常茶飯事でした。
——という感じで、ちょっと波乱含みのスタートですが、
このブログを書こうと思った理由とか、
お茶島って誰やねん?ってことをつらつらと書いていきます。
ちょっと長くなりそうなので、先に目次を置いておきますね。
私が学生時代に気づいたこと
建築と自分の生活の両立
高校卒業後、建築学科に進学しました。
「これからどんな素敵な建築家になるのか」と、わくわくしていた当時の私は、まだ知りませんでした。
徹夜当たり前の地獄のような日々が待っているということを。
課題に追われる毎日。
「なんで前日まで図面描けてないんよ?」「はぁ???」みたいなことを、何回思ったか覚えてません。
いや、ほんと。
「ここまで自分を削って良い建築なんてできねーよ」、って
わりと本気で思ってしまったんです。
こんな状態のまま社会人になって建築を続けられる自信なんてありませんでした。
それが大学3年生くらいのことでした。
そこから私は、“建築”と“自分の暮らし”のバランスを見直しはじめました。
徹夜なしの卒業設計
課題に対するアプローチを見直して、
最終的には卒業設計で“徹夜なし”を達成。
手伝いに来てくれていた後輩たちも、前日の夕方には帰ってもらうという超ホワイト対応。
(※この辺りの話は、また記事にしますね)
建築関係ない人からすれば「何の話?」ってなるかもですが、
設計業界では「提出前に余裕あり=伝説」なんですよ。
それくらい、時間にルーズな世界なんです。ほんとに。実際まわりの同期たちは徹夜しまくってドロドロでした。(カワイソウ)
この徹夜なしで卒業設計を終えられたことを機に、「あれ?建築って自分を削らなくてもできるんじゃね?」ってやっと思えるようになりました。
その後、大学院へ進学し、現在のアトリエ系設計事務所へ。
自分の時間もある程度確保できそうな事務所を探して、超ド田舎で建築設計しながらのびのび暮らしています。
ちなみに、デスクから海が見えます。いいでしょ?(ここちょっと自慢)
とはいえ、もちろん不満もあります。
薄給だったり、薄給だったり……
建築設計で“食べていけない”事務所が多すぎる問題についても、後々記事にしたいなと思ってます。
なぜブログを始めたのか?
業界に感じている違和感(忙しさ・暮らしとのバランス)
この業界って、正直けっこうブラックです。やりがい搾取とも言えます。
搾取してる相手がトガヒミコみたいに可愛かったらまだ許せますが、事務所のおじさんたちにチューチューされてるんですから怖い話です。(よくわからん人はヒロアカ読んでね。おもろいよ。)
設計の仕事は本当にやりがいがあって、作品が完成したときの喜びは何ものにも代えがたい。
誰かの人生のひとときを幸せにできているのなら、こんなにうれしいことはありません。
ですが、その労働環境は正直「いかがなものか」って感じです。
土日祝日休みのはずが、実際は週休1日。残業代も出ない。
なのにみんな、23時くらいまで残って働いてる。つまりは異常空間です。
ボスたちの世代がさらにハードだったからこそ、
「俺たちもやってきたんだから」精神で、
そのまま次の世代に苦労を引き継いでしまっているのが現状です。
設計の力があるのに、心がすり減って建築を離れていった友人も何人も見てきました。
自分の考えを言葉にして発信したいと思った
実際、同世代と話していると、みんな同じように思っていることが多いです。
でも「清く貧しくの精神だよね」「これが建築業界だよね」と、あきらめモードの人も多い。
私は、建築ってそんな“つらさ込み”じゃないと成立しないものじゃないと思うんです。
慣習やなんとなくの雰囲気に縛られずに、
もっと自由に、豊かに、空間と向き合うことはできるはず。
いつか独立して「こんな生き方もできるんだよ」って証明したい。
「建築って、自分も周りも豊かにできるものなんだよ」って伝えたい。
その記録として、このブログを始めました。
考えたことを言葉にして、あとで読み返すだけでも、
自分の中で建築の軸がよりハッキリしていくと思ってます。
このブログで発信していくこと
このブログでは、こんなことを発信していく予定です。
- 行ってよかった建築や、建築に関する本の紹介
- 一級建築士の資格勉強の記録
- RhinoやBlenderなどを使ったモデリング勉強
- ブログ運営などの副業挑戦記
旅行のたびに建築を見に行くのが趣味で、日本はほとんどの県に行ったことがあります。
海外だと、中国・台湾・タイ・イタリア・スペイン・ハワイあたりに。
すべてが建築目的ってわけじゃないですが、今まで行った建築の中で感動したものや印象に残っている空間を、写真や小話を交えて紹介できたらなと思っています。
ちなみにヨーロッパではスリに遭いかけたり、爆裂に喉を痛めたり……
まあ、いろいろ珍道中だったので、旅の小ネタもスパイス的に添えていきたいです。笑
一級建築士の資格についても、26年度の受験を目指しているので、
コツコツ勉強していく過程も発信していきたいと思っています。
誰かに見られてないとサボっちゃいそうなタイプなので……(みんなそういうもんよね?)
モデリングに関しては、学生時代はもう完全に敬遠していて、
鬼の手描きスケッチで全てを乗り切ってきました。(ドヤ)
つまり、超初心者です。
そんな私が、実務レベルまでモデリングスキルを身につけていく過程も記録していけたらと思っています。
途中で挫折することのないよう、ここに書き残しながら頑張っていきます。
思想・感覚的なことと、スキル・行動的なこと。
どちらもバランスよく書いていけたらと思っています。
読んでくれるあなたへ
同じように「建築を仕事にしながら、ちゃんと暮らしたい」と思っている人。
資格取得に挑戦している社会人の方。
アトリエで働いている、あるいは働いてみたいと考えている方。
そんな方に、共感やヒントを届けられたらうれしいです。
もちろん、建築に関わらない人も大歓迎です!
建築の仕事って、業界外の人から見ると、
ちょっと理解されにくい部分もあるんですよね。
「そんなところにお金かけてどうするの?」とか、
「そこよりもっと収納増やしてほしい」とか。
それもまあ一理あるんですが、
私たちの仕事の醍醐味って、ただ機能や効率を追うだけじゃなくて、
“どうしたらもっと幸せか・豊かか”を真剣に考えることだと思ってます。
決して無駄遣いしたくて提案してるわけじゃなくて、
「この方が、空間としてもっと良くなる」って思ってるから、いろんな案を考えているんです。
そんな設計者の視点や、建築の背景にある“考え方”を、
少しでも多くの人に伝えられたらうれしいなと思っています。
さいごに|このブログの今後と、想い
まずは、楽しく、無理なく続けていくことを目標にしています。
このブログが、誰かにとっての“勇気”や“ヒント”になればうれしいし、
私自身も、この場所を通じて、少しずつ成長していけたらと思っています。
これからどうぞ、よろしくお願いします!
コメント