こんにちは、お茶島です。
建築学科に入ったら「道具沼」が始まります。
なにせ買うものが特殊でた~くさんあるので。
今回は横国+京工繊での計6年間建築学生していた私が、新入生の人向けに持っておくといいものを厳選して紹介したいと思います。
建築学生として日々を繰り返すうちに、自分だけの“必勝セット”が自然とできあがっていくんですよね。道具はただのモノじゃなくて、制作に向かう自分の相棒。
この記事では、「まずはこれだけ揃えればOK!」という基本アイテムから、持っていると快適な道具まで、私の経験をもとにご紹介していきます。
それでは、建築学生の“道具沼”への第一歩、いってみましょう。
まずはこれ!建築模型・アイデア出しに必須の基本アイテム13選
クロッキー帳(デカサイズ)

アイデアを形にする最初のステップ。思考の流れが全て書き込めるように、大きいサイズのものを愛用してました。マルマンは定番のクロッキーで、紙の色が黄色と白があります。
あと、名前代わりに柄物マステを貼っておくといいです。友達とめちゃくちゃカブるので笑
クロッキー帳(小さめサイズ)

デカサイズのだとどうしても使い勝手が悪いので小さめサイズも持ってました。
授業中でも移動中でも、思いついたらすぐに描ける“持ち運べるアイデアノート”として大活躍します。B5〜A5サイズがカバンに入っておすすめ。
マスキングテープ(無地/柄物両方あるといい)

模型を作るときの仮止めなどで頻繁に活用するので大量に消費します。
楽したい私は、見えにくいところはそのままマステ貼ったままにしたりするので無地の白いものなど使ってました。
美術館で買ったりした珍しい柄のマステもあるといいです。

きっとあなたも誰かのカッターを知らない間に持ってるし、知らない間に盗まれることになる。
とりあえず模型作るための持ち物には柄物マステを貼っておいたほうがいいです。ほんとになくなるから。
色鉛筆・カラーペン(プレゼン表現力UP)


エスキス段階やプレゼン用のスケッチに。派手な配色はいらないけど、グレー系や淡い色味があると表現の幅が広がります。
それどこで買ったの?
って聞かれることも多かったです◎
シャーペン(製図用)
ステッドラーの製図用のシャーペンは定番です。みんな買ってた。
こちらは軽くて使いやすいので持っておいて損はないです。0.3㎜・0.5㎜・0.7㎜などを手書きの製図ならよく使うと思います。
それとは別に、私的にお気に入りだったシャーペンはこちらのぺんてるのSMASHの黒。
このグリップのツブツブが好きで家と大学の両方においてたな。
30°カッター/黒刃


普通のカッターは60°なんです。模型用にはもっと鋭い30°のものを使います。
細かい模型カットにはこれがないと始まらない。替刃もセットで常備しておくと◎
模型をきれいに作るにはカッターの刃をたくさん変えること!切りにくくなったと思ったらすぐ折ってじゃんじゃん使うのが吉です。
金尺(15cmと30cm。できれば60㎝も)




60尺も大きい材料を切るときにあった方がいいので買っておいたほうがいいと思います。
(30尺のみで戦ってる友人もいたけど意味わからんかった、絶対メンドウ。)


スコヤ(なんかカッコイイから)


垂直に材料をカットするときに重宝しますが、ぶっちゃけなくてもいいです。建築学科じゃないとあんまり知らないものなのでかっこよくて使ってました。
スコヤなんて建築系の人でもないと使わないと思うとなんかカッコイイと思いません?私だけでしょうか。
カッターマット(A2/A3)
製図室にずっと置いておくならA2くらいが広々と使えていい。机移動したりするならA3くらいが一番使いやすいです。後輩に手伝ってもらうようになったりしたら何枚かもっておくと便利。
ロールタイプのトレーシングペーパー(設計思考の相棒)
図面を重ねて考えを進めたり、スタディ案を比較したり。アイデアを「重ねて考える」感覚が身につきます。
A3とかA4のシートが何枚か入ってるタイプもあるけど、このロールタイプをカットするのがコスパも使い勝手もいいです。
めんどうだから図面の上にそのままマステで貼ることがほとんどだけど。
スチレンボードなど(材料の定番)
模型制作の主役。通称スチボ。
ここら辺は作りたい模型に合わせてなんでも使っていけばいいと思います。セメントで模型作ってる友達もいたし。
模型材料をいろいろ試してみるのも表現の勉強になるので大切なことです◎
ぞうさん(スチのり用)
模型作成に使うスチのりを細かくぬるための優れものです。スチのりは透明なゆるめのボンドみたいなのりです。
これがあるとかなり作業がしやすくなるので早めに買っておいたほうがいいです。これ初めて使ったとき、もっと早くかっておけばよかったって思いました。
ピンセット(細かい模型作業の必需品)
細かい作業のためにはピンセットが絶対あったほうがいいです。
先がまっすぐのものと、曲がってるもの、できればどっちもあった方が作業がはかどります。これ、地味に高いんで、だれかにとられないように柄物マステちゃんと貼っといてね。
建築学生におすすめのPC・ガジェット周りアイテム7選
建築学科って“モノをつくる”だけじゃなくて、“データをつくる”作業もめちゃくちゃ多い。だから、パソコンまわりの環境や持ち運びアイテムを整えておくだけで、作業のスムーズさが全然違ってきます。
ここでは、私が実際に使って「これはあって正解だった」と思えた、建築学生におすすめのガジェット類を紹介します。超大事なやつらです。
もちろん必要なノートPC(スペックと軽さのバランス命)


CAD、Illustrator、Photoshop…。建築学生はなんだかんだでソフトを同時に立ち上げがちなので、本格的にソフトを勉強するつもりならある程度のスペックは必須。
使うソフトによって変わると思いますが、これくらいあるといいです。
- CPU:Intel Core i7以上 or MacならM1以上
- メモリ:8GB以上(16GBあるとなお良し)
- ストレージ:SSD推奨。256GBくらい(512GB以上あると安心)
あと、持ち運ぶ前提なら「軽さ」もめちゃ大事。1.5kg以内が理想。
私は現在、レノボのThinkPad E16 Gen 2を使ってます。コスパよくてスペックも十分だけど、重いので学生の時ならもっと軽いのを選びます。(移動の多い学生は重いPCはNG!)
あと、Macはかっこいいけどモデリング等にはすぐ落ちたりしてなかなか不向きです。



かっこいいのに憧れる気持ちはめちゃくちゃわかるので、実用性をとるかとのせめぎ合いよね。
建築学科の授業では、レポート作成や履修登録だけでなく、ソフトを扱う場面がどんどん増えてきます。だからこそ、1年生のうちから自分のPCでの作業に慣れておくのが大事。
ちなみに、生協PCは高額なわりにスペックが微妙で、不要なソフトやサポートが付いていることが多いのでおすすめしません。
最初は5〜10万円くらいのPCでスタートして、必要になったら買い替えるのがいいと思います。
(3年のころにはガタがき始めるので)
その時にBTOパソコン(マウスコンピューターやレノボなど)も選択肢に入れるとコスパよくて◎。
iPad ProをPC代わりに…って人もたまにいるけど、本格的に建築やるならやっぱりノートPCじゃないと厳しいです。
外付けSSD/HDDorクラウドサービス(課題データの命綱)
データ破損は突然やってきます……。
課題直前にPCがクラッシュしてデータ飛んだ、という話は毎年聞くので、外付けSSDはマストアイテム。HDDよりSSDが速くて軽くて壊れにくい。


ポケットに入る小型タイプも多くて、私はSanDiskのSSD(1TB)を使ってます。建築学生は容量食うデータ(画像、図面、動画)多めなので、1TBはあった方がいいです。
でもHHDの安さは学生にとってはありがたい。好きな方を選べばいいと思います。


基本はSSDやHDDで管理して、頻繁に使いたいものはクラウドにも入れておくってのが個人的にはおすすめ!
USBメモリ(意外と活躍の場が多い)
課題提出や、学校のプリンタで出力する時に「ちょっとデータだけ移したい」ってこと、意外と多いです。特に共用PCを使う人はあると便利。
とりあえずなんでもいいんで持っとくといいです。
何人かでコンペ出したりグループ設計したりするときには多用します◎
ワイヤレスマウス(作業効率が爆上がり)
建築学生の敵、それは“操作のストレス”。
ワイヤレスマウスがあるだけで、CADやフォトショの作業が劇的に楽になります。
私はエレコムのワイヤレスマウスを使ってます。Bluetooth対応でケーブル不要。
くぼみがでにフィットするので持ちやすくて疲れにくいです。


親指付近の2つのボタンはカスタムして作業しやすいようにもできる優れもの。
いっぱいボタンあっても使いづらいので私にはこれくらいがちょうどよかったです。
ロジクールとかも人気ですね。
ワイヤレスイヤホン/ヘッドホン(音でテンション上げて作業を乗り切る)


模型をつくったり、長時間PCで作業したり……建築学生の作業時間はとにかく長い。
ずっと集中し続けるのって正直ムリです。
そんなとき、音楽やラジオを“ながら”で流しておくだけで、気分が変わって作業がグッと楽になります。
ワイヤレスイヤホンならコードも邪魔にならず、周囲に気を遣う必要もなし。私はイヤホンはオーテクのものを使ってます。配色がおしゃれで音質もいい!
あと、集中モードの時はヘッドホンしてました。SONYのノイズキャンセリングはかなり優秀なので、周りの音を遮断できてめちゃくちゃ作業進みます◎


ケースの中に結構コンパクトに収まります。お高いだけあってケースもしっかりしてます。





ヘッドホンしてると周りに話しかけられないので、それも地味に嬉しいポイント。



人に話しかけられて作業中断するのって結構ストレスだからな。
充電器・モバイルバッテリー(Anker信者多し)


学校に持っていくの、意外と忘れがち。でも忘れると命取り。
モバイルバッテリーは、ずっとAnkerを愛用してます。今のは2年くらい使ってるけど充電速度も早くてコンパクトでまだまだ使えそう。
次はPC充電もできるやつ買うか検討中です。
カフェでプレゼン資料を作ってるときとか、電源が取れない場所でも安心して作業できるのいいですよねえ。
PC入るかっこいいリュック(すべてを運ぶ正義)


道具、図面、クロッキー、PC、教科書、本……
全部を持ち歩く建築学生にとってリュックの性能はQOLに直結します。
私の愛用してるコロンビアのリュックは、ポケット構成がよくて収納がスムーズ。背負いやすくて、肩がラク。
PC保護してくれるクッションもついてて大容量。




見た目もシンプルで、服装に左右されないのも◎。
あと、撥水加工が優秀なんです。PCや資料を守ってくれるのは本当にありがたい!!
同じものはもう売ってなかったので、似たやつ貼っておきます⇩


こんな感じで、ガジェット系のアイテムも建築学生には必須。作業効率が上がると、気持ちにも余裕が出てくるので、ぜひお気に入りのガジェットを見つけてみてください!
建築を「見に行く」時に持っておくと最高なアイテム3選
建築学生にとって、実際に建築を見に行くことは最高の学びになります。 写真や図面ではわからない空気感、素材感、スケール感を体で感じる。 そんな貴重な体験を、より充実させてくれるアイテムを紹介します!
カメラ(一眼レフ/コンデジ)


スマホのカメラでも十分きれいに撮れますが、やっぱり一眼レフやコンパクトデジカメがあると「撮影の自由度」が段違い。露出やシャッタースピードの調整もできるので、自分の撮りたいイメージを表現できます。
やっぱりスマホで撮ることが一番多いですが、本気の時は一眼を持っていくようにしてます。
コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)は一眼にくらべて軽いので旅行先にも気軽に持っていけておすすめ。
スマホよりはしっかり撮りたいけど、重いのは嫌って人にはきっとベストの選択。
レーザー距離計(実測のおとも)


寸法感覚を鍛えるには、やっぱり実測がいちばん。 レーザータイプの距離計があれば、建物の幅や高さを1人でも簡単に測れます。
これはレーザーポインターみたいなのをあてるとそこまでの距離が測れる代物。手の届かないような美術館の天井の高さとかも測れちゃいます。
私が使ってるのもこれと同じようなシンワのやつです。お手頃価格ですが普通にちゃんと測れます。
実測するときにはかかせません。
コンベックス(巻尺)


2mとかだと思ったより測れるところが少ないので5mくらいしっかり測れるものがいいです。
あとヘナヘナに曲がったりしないもの。伸ばした時にしっかり自立してくれるものが◎。
デジタルスケールは明るすぎる場所や昼間の屋外だとあんまりうまく測れないので、併用すると精度UP&安心です。
まとめ|道具は相棒。揃える楽しさが建築学生ライフのはじまり
これまで紹介したアイテムたちは、私が6年間かけていろいろと揃えてきたものです。
初めからここまで揃えようとしたら財布がすっからかんになるので、気になったものからでも集めてみてくださいね。
道具をひとつ揃えるたびに、できることが増える。
それってつまり、“あなたの建築の幅”が広がっていくってこと。
ちょっとずつ、自分にとっての「相棒」を見つけていきましょう!
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